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北海道大学の図書館に女性専用エリアができたという話

北海道大学の図書館に""寝てる""女性の痴漢が発生したため女性専用エリアが設置 - Togetterまとめ

 

念のため北海道大学付属図書館のHPを見てみましたが、「女性専用エリア」の確認はできませんでした。

確認の仕方が悪かったのでしょうか。どこかで確認したいです。

 

まとめたものによると、痴漢対策でつくられたようですね。

被害報告を受けて、放置することなくきちんと対応しようとする姿勢は、素直にすごいと思いました。

痴漢という卑劣な行為は許されないことです。

 

しかし、その対策が「女性専用エリアをつくる」ということには疑問があります。

大学図書館だということは、利用者は大学関係者全体です。

図書館としては、対象者全てが利用できるよう努力する義務があります。

公共図書館とは違って、大学関係者という利用者の限定はありますが、どんな人も排除しないというのは、基本的な理念のはず。

それなのに男性を排除するエリアを作ってしまうのはおかしいと感じました。

 

もう一つ、気になるのはこの記事への反応の中で、「痴漢対策には防犯カメラを設置すればいい」という意見がいくつかあったこと。

これはこれで問題のあることだと思います。

 

図書館には、利用者のプライバシーに極力関与せず、利用者の趣味や思想などがわかる読書履歴は絶対に秘密にするという原則があります。

なので図書館では貸出履歴は基本的に保存も記録もしません。現在借りだされている本がわかったとしても、以前何を読んだのかはわからないようにしています。

利用者を守り、安心して利用してもらうための大切な原則です。

利用者のどんな個性でも大切にし、平等に扱うという態度でもあります。

 

閲覧席で寝てしまって痴漢被害に遭ったというなら、監視カメラが設置されそうなのは閲覧席が見える位置になるでしょう。

それは、利用者の読んでる本が記録されかねないということで、外部に流出するリスクを増やすことになります。

確かに防犯カメラを設置すれば、痴漢はなくなるかもしれません。

しかし「利用者を守る」という原則へのリスクを考えると、デメリットがとても大きくなります。

 

北海道大学図書館には、ぜひ、「女性専用エリア」の見直しをしてほしいですが、痴漢対策には防犯カメラ以外の方法を考えてほしいです。